8月3日(日):いよいよ出雲大社へ。そして帰路。
今回の旅の一番の目的である、出雲大社へいよいよ参拝です。
そして本日をもちまして、片瀬篠ひとつ大人になりました。
眠気もなんのその、天気は快晴! ホテルをチェックアウトし、荷物を預かってもらって一畑電鉄の出雲駅へレッツゴーです。
■見よ! この本数を!■
■出雲大社行きの切符。往復で買えます■
切り口ぱっちん。自動改札じゃありません。
7時前だというのに、駅の待合席は満席です。本宮の拝殿は出来ずとも御挨拶さえ出来ればいいなと思ってはいたのですが、やっぱりどうせなら見たい!
見られなかったらやだなあちょっと寂しいなあと思いつつ、でもご縁があるなら見られるよねと段々そんな境地に。
■一畑電車のホームから。二両編成!■
バスでも行けたのですが、「風情がある」との事と時間の確実性から電車を選んだのですが、あの、ぶっちゃけ風情で言うなら高校通学の時にお世話になった秩父線の方が(爆笑)。
なんと言うか、出雲って「山に囲まれた羽生」な感じがします。北埼玉の人にしかわからない例えで申し訳ないのですが。
(しかも羽生言うても手子林の方ね)(超ローカル)
あ、あ、でもびっくりしたのが参道を電車(線路)が横切っていたこと!
■びっくりした!!!■
行きは突然のことだったので、帰りに撮りました。
この反対側にお社が。
うっわあこういうの有りなんだ! ってびっくりしました。神様もせわしないだろうに。
ちなみに高浜駅と遙堪駅の間。
遙か3的にもじもじした駅。
そして電車で30分弱。出雲大社前駅へ到着。
■駅到着■
参道。ながーい!そして暑い。
■5分くらい歩いてようやく松の参道前に到着。いよいよ!いよいよ!!■
松の参道からは砂利道に。歩きづらいことこの上ないです。ぜえはあ。
遠くにはすでに人の列。飛行機の都合から、最悪10時半の整理券を入手できなかったら諦めようと思いました。
結果。
ばばーん!!(整理券)
9時からの回が!!!!!
出雲の神様ありがとう。わーいわーいわーい!
出来れば本殿を拝見する前に御挨拶したいなという夢も叶い(だってご挨拶せずにお宅訪問ってなんか失礼じゃないすか)、まだ扉が閉まったままの仮殿(本来は拝殿)へ御挨拶に。
■御仮殿■
ええと、圧倒されました。扉越しに何かいらっしゃる! って感じがすっごいします。
居るっていうか在るっていうか、言葉にするのが難しいんですけど。そこの空間が凄いっていうか。上手く言えん!
他の神社が二礼二拍一礼なのに対し、出雲大社は四礼なのでそのようにして御挨拶。
呼んで下さってありがとうございました。やっと御挨拶に来ることが出来ました。そして最後まで楽しい旅になりますように。
本殿改築の為の御協力をささやかながらさせて頂くと、絵葉書やら鈴やらを頂きました。
■頂いた鈴■
結構硬い鈴の音が潔くて好きです。大事にしよう。うん。
中指にかかっているのが、前日に買った石(の、ストラップ)。
■鳩さんと一緒に外から本殿を見ながら休憩■
日陰はここちよい。ポカリを飲みつつ少しほげほげと休憩。
本殿拝観までまだ少し時間があったので、神楽殿の方へ歩き出す。
■神楽殿へ続く道■
■注連縄に硬貨がささるとなにやら良いらしい■
私、これ知らなくてやらなかったんですけど、実家に帰ったらおかんにおこられた(笑)。え、有名だったんだ!
(ガイドブックには載ってなかったよおかーたま…)
■神楽殿脇の池には蓮の花が綺麗に咲いてました■
そろそろ時間前集合の時間になったので集合場所へ。
9時の回10分前にテントへ集合。椅子に座る。
暑さ対策の為、給水やら熱射病対策煎餅が御自由にどうぞな状態。
1回で大体150人〜200人くらいかなあ。それを1日20回だそうです。た、大変だ。
今日はなんだか比較的空いていたみたいです。
普通こんなことになってると俗物っぽくなるというか神聖な雰囲気って薄まるのが当たり前だと思うのですが、そうさせない何かが出雲大社の中にはあって、それはこの場所が持つ空気だったり宮司さんや中の方たちの立ち振る舞いにあったりという訳で、そういうことにも一つ一つじーんとしたり。
いよいよ拝殿! の前に諸注意。事前にHPで服装についての注意書きがあったのですが、それらの再確認とチェックがここで。
帽子とって下さいね、とか、シャツの裾はきちんとズボンに入れて下さいね、とか。
女子のレギンズNGでした。まあ基本的に失礼のない格好で、という所さえ守っていれば割りと大目に見てくださった気がします。ワンピースの女子もいたし。
■まだかなーまだかなー■
ちなみに右のが熱射病対策煎餅。あとで食べましたが超しょっぱかった!
そしていよいよ!です。
整理券と引き換えに拝観証を頂く。
■拝観証■
すごいよ誕生日が入ってるよ!!!感動!
まさか拝観証に拝観日が入っているとは思わず(期間中共通のものだと思っていたので)、この時の嬉しさったら半端なかったです。すんごい嬉しかった!宝物!!
脱いだ靴を持っていよいよ本殿へ。撮影厳禁の為写真は取れませんでしたが、外観をちらっと。
■入り口と横から■
神様が普段いらっしゃるという場所を見せていただいたり、八雲の天井絵(拝観証に書かれている絵)を見せていただいたり。
ちなみに八雲といいつつ雲が七つしかないのは、神様が座ってらっしゃるのは空の上でその上に雲があるのはおかしいよねっていうことで七つとのこと。ほおおおおそりゃそうだ。
あ、今更ですが、御祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。大国様です。大黒様とは違います(大黒様はインドの神様)。
御利益は言わずと知れた縁結び。男女の仲だけでなく、人と人との縁結びです。
ちなみに「いずもたいしゃ」は通称で、正式には「いずもおおやしろ」と呼ぶそうです。
そして有名過ぎますが、11月は日本全国の神様が出雲に集合するので「神無月」と言いますが、出雲では逆に神様が集まる月なので「神有月」と言います。
集まる理由は、出雲の神様にお願いした人の縁をどうするかねーという相談の為に集まるという話と、イザナミが亡くなった喪に服すために集まるというものもあるようです。
神様の会議っておもろそうだなあ。
本殿を拝見した後、再び御挨拶してお守りを購入。おとんとおかんに長寿のおまもり。兄と弟に縁結び。
■扉が開いた御仮殿■
■集団でおまいりされている方がいらした(内部の方かな?)■
装束に興奮。うああああ(じったんじったん)。
そして時間と戦いながら古代出雲歴史博物館へ行ってみようと移動を開始。
移動途中にあった像やらを激写。
■最後に改めて■
深々とお礼をしてから博物館へ。
お日様さんさんな時間帯だったので、少しの移動でHPが激減。本気で日傘に感謝でした。つたま、ありがとう!
■古代出雲歴史博物館■
↑見てくれこの、逃げ場のない日当たりの良い道を……。
もったいない見学の仕方になってしまいましたが、日本書紀の中に天鳥船の文字を見つけてときめいてみたり、宝刀の数々にくらくらしてみたり楽しい時間を過ごしてから駅付近へ戻る。
駄目だって知ってるけど写真撮りたかったああああ!
名物らしい名物をすましぜんざいくらいしか食べてなかったので、ここらで一つお蕎麦でもと思ったのですが、電車の発車時刻まで30分という現実とやっぱりお蕎麦は好きじゃないという嗜好の問題から積極的になれず、結局近くの喫茶店でカキ氷を食べました。
■この旅での命の水■
ちょ、シロップかかりすぎっ(笑)!
ほげーっとのんびり食べつつ和みつつ、発車10分前に駅へ。
■出雲大社前駅■
一畑電車に貼ってあるステッカー
下車した際、記念に切符をもらえますかと尋ねてみたら「どうぞどうぞ」とのことだったので頂いてきました。
そしてホテルで荷物を受け取り、翌日更新申請予定だったパスポート用の写真を出雲市駅前で撮って(笑)、空港行きのバスに乗り込みました。
■記念の出雲駅(JR)■
この時もちょっとした事件があって、パスポート用の写真が「合図があって3秒後にフラッシュがつきます」って説明だったのですが、一向にフラッシュがつかなかったんですね。
で、なんだなんだと不審に思い始めた頃にぱしゃってなって、出てきた写真は超半目状態。
なんだよもー!とか思いながら、再度撮るためにボックスに入ったらそこには忘れそうになっていたデジカメが!
もう一回撮った写真は、普通に合図から3秒後にフラッシュでした。
一回目に失敗したおかげでデジカメを忘れずに済んだという……最後の最後まで御面倒お掛けしました。ありがとう神様。
バスで出雲空港へ。この辺りからお天気がかなりおかしな事に。
いきなり暗雲たれこめ、空港に着く頃には暴風と豪雨。な、なんぞっ!?
■暴風の出雲空港■
それでも出発の時には納まってました。名残を惜しんでくださったのなら嬉しいなあなんて都合の良い方に解釈しつつ、出雲を後にいたしました。
あ、おそばは最後に空港で食べたよ!
えーと……やっぱり好きじゃない(笑)!温かいお蕎麦の方がまだ好きだなあ。
気付けばお土産を結構買い損ねていてがっかりしました。ごめん友よ。
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そんな感じの三日間でした。
お薦めしたいなとは思いますが、何がいい! っていうのではなくて、何かいい! って感じなので、「機会があれば行ってみてください」という気持ちです。
私にはものすごく思い出深い土地になりました。
そしてハード面でお薦めするならば、レンタカー借りたほうが絶対良いです。バスツアーとか傍から見ててせわしないし、自分のペースで神様と向き合えないと思うので。
あと、靴ですが確実にヒールやらサンダルは止めた方がいいかと。
片瀬はこんな靴↓
で行きましたが、鬱そうとした茂みに入るには抵抗があったので、できればしっかりとした靴下+靴の方が楽しめるかも。
普通に観光する分にはそこまでとは思いますが、それでもヒール・サンダルは止めた方がいいと思う。坂は急だし苔むしている階段も数多くあるので。
(ちなみに片瀬は普段7cmヒールが一番楽なタイプです。なのでどんな場所でも、ぺったり靴よりちょびっと踵があった方が楽。しかし間違ってもピンヒール系はお勧めできませんっ!)
夏場の場合は帽子か日傘をお薦めします。そして女子は日焼け止めを持ち歩け(笑)!
他は気の向くままに。縁があれば導かれるままに旅の出来る場所だと思います。本気の本気で。
ちなみに本殿の拝観は来週末までかな? 日にちが限られていると思うので、もし興味をもたれた方がいらしたら、HPなどで確認してから行かれて下さい。
大国様が本殿に戻られる際にはもう一度御挨拶にいけたらなあと思います。そして今度こそ宍道湖のサンセットクルージングを(笑)!
ここまで読んでくださってありがとうございましたv
次は伊勢神宮か和歌山の熊野参りに行きたいなあ。
20080810
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