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京都旅行記初日(3月28日)

3月28日(土):新選組を追いかけます

【行った場所】
・不動堂村屯所跡
・油小路七条近辺
・西本願寺
・島原(大門〜輪違屋〜角屋〜島原西門)
・新選組記念館
・壬生寺
・八木邸
・旧前川邸
・光縁寺
・東山へ



この日も如月さんとは別行動。朝ごはんを一緒に食べ、如月さんはチャリで軽やかに旅立ち、片瀬はまず不動堂村屯所跡のあるリーガロイヤルホテルさんへ。

■記念碑

日本語部分のみちょっと拡大。読めますかね。

西本願寺のあとに移ったところです。今では面影もありませんが、記念碑を見つつさて今日は新選組三昧だぞ! と気合を入れなおし次の油小路へれっつごー。無論油小路の変があった場所が目的です。
色々調べた結果、油小路七条付近ということで、地図を見つつ歩いていたら近くに住んでらっしゃるらしい方が「ここは油小路だよ」と教えてくださいました。親切!
ありがとうございますと御礼を言いつつこのあたりかな? いや、もうちょっと前かな、と思いつつ探す探す。

■多分このあたり(だと信じてる)
  
京都らしく細い道が入り組んでいて、今はこんな風にコンクリートだったりするけど昔は違ったんだよなあとやっぱりしみじみ。
今じゃもうこんなんですよ。車だって走ってるんですよ。
そんなことを思いつつてけてけてけてけ歩いて西本願寺方面へ。この辺りの道はわかりやすい。

■西本願寺


  
言わずもがな、の屯所です。実際どの辺りを屯所として使っていたのかなあと思いつつ写真を撮っていたのですが、もうとにかくあちこちが工事中で悲しかった。
工事が行われていない裏の方にまわって、なんかいいなと写真を撮っていたらなんということでしょう(劇的なあれでお願いします)。そこが屯所だったよ!!

■太鼓楼
  
説明書き。見えますように。

周辺の景色。
  
外からみた全体図。

外から入る橋。

ここと北集会所を新選組が屯所として使っていたとのことですが、残念ながら北集会所はもう均されていて別の建物や駐車場になっていました。さみしいなあ。
しかし説明書きを読めば読むほど、なんとなーくですが「やっぱり迷惑だったんだなあ(苦笑)」という印象。
しみじみしつつ、近くにある島原へ移動。大門を見たかったので行くぜ! と歩き、やや不安になりながらも目的地にたどり着きました。

■島原大門です。立派。

石碑アップ。

近寄ってみる。
  
中の町並みはそこはかとなく当時の様子を残していて、未だに現役の輪違屋さんと角屋さんをちら見しつつ堪能しました。

■輪違屋さん


■角屋さん。島原の中でも一線を画していたとか。芹沢さんが最後に遊んだところです。

説明書き。


■島原の西門。八木邸の頃だとこっちから出入りしてたんじゃないかなーという位置。

この一角は風情があってほんとおもろかったです。もうちょっとゆっくりしたかったなあと思いつつも予定は詰まっているのでさくさくと。
角屋さんの内部公開もちょうどやってらしたのですが、時間的に断念(が、某方の日記を拝見してやっぱり行けばよかったと若干心残りが…)。
あ、おまけですがこんなのもありました笑。

■誠の湯さん

同じように散策してらした方がお二人ほどいらっしゃって、お互いにこう、暗黙の了解で場所を譲りつつ写真を撮るという無言の交流が生まれました笑
その後片瀬は、近くにあるという新選組記念館さんへ移動。
個人で、趣味が高じてやってらっしゃるという資料館なのですが、行ってみてびっくり。そして中に入って更にびっくり笑

■遠めに見るとこんな感じ。


■入り口です

■中(写真の許可は頂いております)
  

誤解を恐れずに言うならば、まんま趣味です。趣味が高じてとは言いえて妙ですが、あの、もうちょっと整理しようよ爆笑!!
新選組関係のものはずらーっとあるのですが、たまにまったく関係ないものも混ざっていて、しかも全然おじさんが悪びれない笑
普通の御宅を資料館としてらっしゃるのですが、「二階に新選組関係の漫画が沢山あるから、見てって」と言われ、足を運んでみれば全く関係のない漫画(りぼんとか)ももっさりありました。
あの…これのどこが……新選組笑?
おっちゃんのキャラクターを楽しむにはおもろい場所です。時間に余裕があればぜひ。
たまたまご一緒したご夫婦と歓談しながら時間を過ごさせてもらいました。人の縁っていいのう。
入場料は500円です。おっちゃん手書きの歳三俳句ももらえます笑

その後、いよいよ大本命の八木邸+旧前川邸+壬生寺へ。
ここでややトラブル。片瀬の利用していた地図(旅行雑誌)は2007年のものだったのですが、マンションが立ったらしく道がない!
こりゃあもう大体の方向で行くしかないね! と歩き出すものの不安。自分の方向感覚の無さには自信があります(新宿駅東口からでてコマ劇場にたどり着けなかった)。
でもなんか土地が親切なんですよ。あちこちに小さな看板(手書き)があって、壬生寺こっちだぜ、とか教えてくれるんです。
いいなあいいなあ、なんか優しいなあとしんみりしながら歩くこと10分強。

■壬生寺です

壬生寺だよ! 沖田さんが子供たちと遊んであげてた場所だよ! と1人興奮しつつまずはお参りを。
新選組と関係が深く、色々な説明書きもあるのですが、境内入り口にある注意書き(馬で境内に入ってくんじゃねえ等々)を無視して新選組が乗り入れてきたとか書いてあって噴出しそうになりました。その説明書きが右下の写真です。
土方さん…落ち着いてっ笑!
左の写真は壬生寺の由緒書き。

■壬生寺由緒書きは日本語のとこだけ拡大。
  

■このあたりでも遊んだのかなあ
  

■新選組隊士墓所。近藤さんと新選組縁の慰霊碑もありました。


  
あまりにお天気がよくて、人がおらずのどかで、お参りをしたあと少しのんびり。
沖田さんがここで子どもたちと遊んであげてたんだよなあとか、新選組がここで色々やってたんだよなあとか、実感が沸いたような沸かないような不思議な感覚のままぼうっとしてました。
しかしながら時間は限られているので(涙)、近くにある八木邸へ向かいます。本当に近かった!

■八木邸です。



この旗を見ると非常に感慨深いものが……。

■入り口奥の屋敷に住んでいたのが芹沢一派

近藤一派はこっちです(今はお店になっています)

このお店の奥が、上の写真の屋敷につながっています。
引き気味の写真で説明しますとこんな↓感じ。

入り口にはしっかりと新選組の文字が。


八木邸では案内をして下さる方のお話を聞くことも出来ます(自由観覧も可)。
お話を聞くのは、芹沢鴨氏らが殺害された(襲われた)部屋。刀傷などはそのままに残っており、あと、これに転んだせいで斬られた、という八木さんちのお子さんが使われていた文机も見せていただきました。
無学な片瀬は梁が低い理由を、昔のつくりだからかなあとか思っていたのですが、武家屋敷は槍や刀を振り回せないようにあえて梁や鴨居を低く作ってあるとのことで、一つ勉強になりました。
身長が低いせいだとか思っててごめんなさい。
でもこんな低いんじゃ、島田さん(180cm越え)大変だったろうなあ。

基本屋敷内は撮影禁止なので、門の外から撮らせて頂きました。
拝観券購入の際にお茶菓子券もついており、屯所餅とおうすを頂きました。おいしかった…!
あと京都のお漬物でミブナが好きだったのですが、ここで初めて「壬生菜」ということを知りました。うおお恥ずかしい。

■屯所餅には壬生菜が入っておりましたよ

1人でいるのは自分くらいだったでしょうかのう。
座っておうすとお菓子を頂きつつ、ここに皆いたんだなあとまたも浸る片瀬。ええ、即座の妄想は得意技です。
新選組グッズが沢山売られていたのですが、さすがに湯飲みやらを買えるはずもなく(笑)、八木邸の絵葉書諸々を購入。

次に斜め前にある旧前川邸へ。
こちらは今も普通に生活してらっしゃる方がいるので非公開ですが、土日のみ玄関先とお土産売り場のみ公開されてます。

■門構え
  

■旧前川邸邸宅


ちなみになぜ「旧」前川邸かというと、新選組が八木邸と前川邸にそれぞれ屯所を構える際、八木さんは家族ぐるみでお付き合いされたそうですが、前川さんは「屋敷は提供するが、新選組とは怖くて一緒に生活できねえよ!」と出て行ってしまわれたそうで、前川さんがいなくなったのに前川邸っていうのは変だよね、ということで「旧」がついたそうです。
勉強になった!
中では新選組に関係するものが色々売られていましたが、観賞用の模造刀の他、居合い用の刀も売られていてしゃしゃしゃ写真撮りたかったあああああ号泣!
刀って格好いいなあ。こんなこと言うのも不謹慎かもしれませんけど。

■旧前川邸の壁。この暗さがたまらん。

このあたりで空腹を覚えていたのですが、一人旅の時間調整は食事と決まっておるので無視を決め込み光縁寺へ。
ここでもやっぱり自発的な看板に助けられました。ありがとう皆さん。

■光縁寺
  
一瞬張り紙に尻込みしまったのですが、お参りしたい気持ちがあればいいんだよね…? と中へ。
お参りの心づけとして50円を納めるのですが、お線香も売られていたのでお線香も購入してお寺の裏にある墓地へ。
山南さんを始め、藤堂平助氏含む新選組の面々のお墓がありました。
普通は墓石に名前を刻むのですが、当時新選組の方から刻まないよう要請があったらしく墓石自体にそれぞれの名前を確認できるものはありません(山南さんは単独で建てられていたのでありましたけど)。
頂いたリストには、山南さんのほか松原さんや谷さん、伊東甲子太郎氏のほか、藤堂平助氏の名前も含め、総勢28名のお名前が記されていました。

あと、沖田氏縁者、と書かれた墓石もありまして、一説では沖田総司と縁のあった女性のものという話もありますが、同姓の隊士も新選組にはいたらしく、そちらの縁者ではないか、という説もあるそうです。
それぞれにお線香をあげさせて頂き、お参りを。

あと山南さんは「やまなみ」説と「さんなん」説がありますが、読み(音)さえ一緒なら漢字はこだわらなかったあの時代に、別の書物で「三男」等の記載が見つかっていることから「さんなん」が正しいようです。
漢字にこだわらないって今じゃ考えられないなあ(でも事実「しんせんぐみ」も新選組だったり新撰組だったりしてますしね)。

ここでこの旅一番のショックな出来事があったのですが、以前島根に一人旅した時も八重垣神社の池をかき回した人がいて、という事件があって凹みましたがここでも似たようなことが。
保存されていた新選組の貴重な資料を、誰かが持っていってしまったそうです。
そんな事件があった為、本堂公開をやめられたとかで、もう呆然です。まさに呆然。真っ白。誰よそんな馬鹿なことしたの。
持って返ってどうするの。何するの。文化遺産の意味分かってるの?
ってことが通じる相手ならそんなことしないんだろうけど! そんな事件のせいで本堂にお邪魔できなかったとか資料が見られなかったっていうことも悔しいですが、それ以前にそんな馬鹿な事をする人が居て、そんな馬鹿な人のせいで光縁寺の方がどんな思いをされたとか、どんな印象を新選組が好きな人に対して持ったとか考えるとほんと呆然です。
おまえらが腹を詰めろこんにゃろう!!!

もうごっつしょんぼりしながらお寺を後にし、お腹が減ってると人間余計へこむよね…とお昼を食べることに。
丁度近くに素敵な名前のCafeがあったのでそこで御飯を頂きました。

■Cafe Sannamijiさん特製のハヤシライス

美味しかった! お店の雰囲気もかわゆらしく、1人でも入りやすかったです。
お店の名前がちょう気になったのですが、山南さんと関係しているのかどうか聞く勇気はありませんでした…。

御飯が出てくるのを待っている間にこれからの計画を練っていたのですが、ゆっくりお茶休憩してないじゃない…京都って可愛いCafeやら甘味どころが沢山なのに一軒も行ってないじゃない…とそわそわしたので、気になっていたお店へ行こう! と決意。
しかし場所が清水付近笑 ほんとに無駄な動きしてるなあと思いつつも、行くと決めたら行くのです。例え時間がなくとも(この時点で14時半)、迷ってる時間があれば動くぜ!(このあたりB型)
ご馳走様の後、近くのバス停からえんやこらと移動。またもタイミングよくバスに乗れたものの、道が混んでいて中々進みませんでした。うーん歩いちゃったほうが良かったかなあ。

着いてからはちょっと八坂に迷い込んだりもしましたが、道に迷いつつ歩いていたおかげで素敵なお店にも出会い(帽子買った!)、こういうのがあるから一人旅っていいよなあとほくほくしつつ無事目的のお店へ。
1人だったので大きなテーブルでの相席となったのですが、ご一緒した方(初老の男性と若いご夫婦の3人組)の漏れ聞こえる会話が英語ででも内容は台湾だったり中国だったりと「あれ?」と思っていたら、ご夫婦がシンガポールの方でした。納得!
お1人ですか、と話しかけて頂き、そうですよ、と答えつつ伺ったら、ご友人の息子さん夫婦に京都案内されてたそうです。
お話してるうちに、目的のおはぎが到着。

■白餡のが特においしかった!

お三方含め、おぜんざいを頼まれてらっしゃる方が多かったかなあ。
ほのぼのと世間話をしつつ、京都にはどれくらい来るのかと聞かれたので年に1度来られたら良いほうですと行ったら、
「そんなに来てるなら、なんでこんな(=清水)ところに来るの」
「いえいえ、今日は壬生周辺をぶらっとしてまして、ここにはこのおはぎを食べに来ただけなんです」

と答えたらば、どうやらご自分と同じくこのお店の常連さんだと思われたらしく「そんな周り方をするなんて通だ」とか「このお店も色んなガイドブックに載っちゃってから、混むんだよなあ」とのお言葉も頂いたのですが、まさか自分がそのガイドブックを見てわざわざ来た人間ですよと言うに言えず、にこにこと笑顔のみを返してみました。
良い旅を〜とご夫婦に挨拶して一足先に失礼し、この辺りから時間との戦い。如月さんとは17時にホテルロビーで待ち合わせです(新幹線は17時25分)。

やはりガイドブックで紹介されていた(というか広告を出されていた)京都デニムさんに行きたく、もっさもっさと京都駅へ移動。
たどり着いたそこはパラダイスでした(きらきら)。
もう、本当に、可愛い……!!
又京都に行ったら絶対行きたいです。

そんな感じの一泊二日京都旅行ほとんど新選組祭りだったよね! ツアーも無事終了。
季節も良く、とても有意義な二日間でした。
新選組関係なく大好きな京都ですが、ますます好きになりました。そしてやっぱり一人旅がいいなあと実感。しかし寂しくなるもの以前の出雲旅行で実感済みなので、今回のようにホテルだけ一緒、とかいうスタイルが合っているのかもしれません。

次…は、6月に野原さんと北海道(五稜郭)に行ってきます。笑うがいいさ!
その次はお伊勢参りかもっかい出雲か宮島。高千穂峡にも行ってみたいです。
文字だらけの縦にながい旅行記にお付き合いくださり、ありがとうございました!




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