11月22日(金):移動と熊野まみれ
【行った場所】
・熊野古道
・熊野本宮
・速玉大社
当初の予定では三山を回るはずでした。
結論。色々無理だった。
朝7時前に起床。温泉へレッツゴー。旅行だと大抵野原さんとしか行かないのに、今回は全員おっきしてひとっぷろ。うあー目が覚める(親父化進行中)。
朝食。もりもり食う。このホテルの納豆がすんごい好みの味で二つ頂く。まっこと御馳走様でござった。
この辺りからお勤め中断組(女の子が環境変わると良くそうなっちゃうアレ)が微妙に苦しみ始める。金子さんが朝ごはんの時に冷たい牛乳を飲んだりヨーグルトもりもり食べてたのを僕は見たよ。
レンタカー会社の方に迎えに来ていただき、手続きをしてレッツゴー。配車の都合で予約していたものよりワンランク上の車を借りることが出来たのですが、あの、うん、加速も良いし安定して走れるんだけど、あんまりでかい車は運転しづらいでよ……。車庫入れ大変だでよ。
ちなみに
・片瀬:免許持ち。1回失効(期限切れ)の為未だ青免許。事故暦1回(免許取りたての時)。
・金子:免許持ち。自動更新ゴールド。
・如月:免許なし。
・野原:免許持ち。父と運転中「代われ」と言われる。
という状況。無言の交渉のうちに片瀬が運転手となりました。運転するの好きだから良いのさ! 皆の命を我に預けるがよいと運転席に乗り込み、カーナビをセットしてれっつごー。
BGMはありあけだったり如月セレクション遙かなる時空の中でだったりと大層もりあがりました。
特に兄貴の歌で、それまで無言だった面々が「オゥケイ」だけは一斉に歌うという始末。そして爆笑。色々だだ漏れな車内。
惟盛な歌が流れると「野原! 野原のターンだよ!!」と言いながら笑うというプレイ。
そして瑠璃稲妻になると全員が片瀬を注目するというプレイ。
弁慶のターンになると何故か全員悶えるという(宮田…恐ろしい子)。
■そして本宮到着■
歩こうとしていたルートは1〜2時間とあったのですが、予定していたバス発車時刻まで1時間弱。
まあぶらぶらしてようかーと思ったところにタクシーの運ちゃんが声をかけてくれました。
「バスは一人450円!4人で1800円! おじさん2千円で連れて行ってあげるよ!」
という素敵な交渉とおじちゃんの愉快な人柄に惹かれ、タクシーに乗り込む。道中色々熊野についてお話をしてくださったり、挙句目的地についてからも写真を撮ってくれようとタクシーから降りてくれたり、すんごく優しい方でした。
熊野の男…す、すてき……!!
■スタート地点■
発心門は熊野本宮の聖域の入り口だそうです(今知った)。
道端にあった人形。後ろに仕組みがあって、一定の時間になると腕があがるのです。
その瞬間を撮ろうとカメラを構えていたはずなのに、いざその瞬間になった途端、激しい動きにびびってカメラを取り落とす片瀬。あああああ!
デジカメさんがアスファルトでえぐれました…めそめそ。
きっと片瀬は人様よりびっくり遺伝子が多いんだと思います。うざいって…言わないで。
あ、これは別のおっちゃんです。なんかこんな人形ばっかりだった(笑)。
飲酒運転禁止だそうです。うむ、言っていることは正しい(だが何故ここに)。
最初は歩きながら、「古道って言うけど、ほとんど舗装されてるしなあ、初心者向けだからこんなものなのかなあ」と思っていたのですが、徐々に山道へ。
最初はこんな感じ(↓)です。
事前に調べてみたら、発心門から本宮までが初心者コースで大体1〜2時間くらいと言われていたのですが、はい皆さんここで下の看板に注目。
拡大しましょう。
……ん?
4時間……?
いやいやいやいや、ゆっくりだもんね。そんなかかるわけないじゃなーい(by柴崎様)とつっこみながら歩きましたが、まあ結果は推して知ってください。
僕らの旅はとにかく歩くことです。歩かなければ始まらないのですよ神子。
水呑王子まで来た時、傍にあった紅葉の絨毯が本当に綺麗で綺麗でどきどきしました。
■遠方からずずいと近づく
↓
あんまりに綺麗でぽけーっとしちゃいました。紅葉!紅葉の絨毯はあはあ!!!
そしてこの辺りから徐々に山道っぽく。
ひたすら歩く。歩く、歩く
途中道が開けて、こんな風景もありました。
柿の木を認めた瞬間、私を見るのはやめてくださいよカライアンの3人…(くろたん! なんて…思ってないんだからっ)
あれだけ食べたのに、片瀬の腹が燃料投下を希望。伏拝王子前の休憩場でサータアンダギーという名の元気玉(ピンポン玉サイズ×3)を購入。1つ食す。そしてまた歩く。
えんやこらえんやこら。
そして進めば進むほど、「古道!」な感じになってきました。
歩きづらいのですが、やっぱり楽しい。さくさく歩きます。若干他のメンバーのスピードを考えない歩みになっていたと反省…すぐ早くなっちゃうんだよね…ごめんよ。
だんだんと木々の根が凄いことになっていて、足をとられるメンバー続出。微妙に楽しくなり始め、「ねっこに気をつけて!」「ねこ! ねこ!」「にゃー!」。段々意味不明。
■寄り道しろよ!(親指くいっ) と誘われたので寄り道。
これが結構罠でした…激しい山道だよ神子……。
ようやく見晴台についた時の状況です。
スニーカーじゃないときついよね…日ごろもあんまり運動する機会ないしね……。
そして、ここから大斎原の大鳥居が見えるはずなのですが…どこ?
あった!
その後もえんやこらえんやこら歩き、漸く見え始めた熊野本宮。
こっちは裏側です。
結局本宮に着いたのは、歩き始めてから3時間後くらいでした。だ、だれよ1〜2時間って言ったの!!
割と早いペースで歩いてたと思うのですが、それでも3時間。タクシーの運ちゃんに拾ってもらわなかったらもっと時間が遅れてたかと思うと、運の良さを実感。
そして看板の案内が正しかったことを肌で実感。
残念ながらこの先は撮影禁止との事で写真無しです。思い出はそっと心の中に…。
しっかりとお参りし、一息。
参道から本宮まではずーっとこんな感じの昇り旗が続いてました。
■圧巻です■
そして戻ってきた先でおじちゃんと再会し、速玉〜那智までの近道を教えてもらいつつ、微妙な方言と疎い地理のせいで頷くのが精一杯な女子4名。
この時点で14時近く。一旦大斎原に寄ってひたすらでかい大鳥居をほげーっと見上げたり(写真も撮ったのですが、近くにあった案内板になんだか小難しいことが書いてあったので、念のためアップは控えます)、その後はとりあえず御飯御飯と近くのお店に飛び込むも、お昼をとおに回っていたため米が少ししかありませんと言われる。しょんぼりしつつおうどんをオーダー。おいちかった!
気を使ってくれた野原さんが、おいらの為にエビフライと御飯を残しておいてくれて「ごはんも食べる?」と聞いてくれたのですが、片瀬の脳内では「ごはん=白米」だったので、自分のメニューがおうどんだったこともあり「(おかずもないから)いいよいいよ」とお断りしたのですが、その後でえらく野原様に怒られました。
「わたしが! 米だけ食う? なんて酷いこと言う訳ないじゃん! ちゃんとあんたのためにエビフライまでとっておいたのに!」
ごめん…ごめんよ…一緒に暮らし始めて長いけど、俺達まだまだだな……。
野原からの愛を感じる(野原コミュレベルアップ中)。
食後に空腹を覚えた(…)片瀬は、車に乗り込んだ後に助手席のるるおかさんへじゃがりこ(おやつとして購入済)を所望し始める。どうしたらいいのかと戸惑う如月に絡む片瀬。「助手席に座ったら食べさせてよー」「ええ!?」「女子力女子力!」
如月さん、じゃがりこを片瀬の口元へ運ぶ。
「すんません、もっと近くに運んでもらえませんかね」
如月さん、もっと近くに運んでくれる。
「すんません、じゃがりこ横じゃなくて縦に入れてもらえませんかね」
如月さん、じゃがりこを縦に運ぶ。
「ささったよ!!」(縦+近すぎた)
如月さんは切れてもいいと思います。
頼む立場でありながらこのずうずうしさ。違います。如月さんの女子力向上の為で(略
この辺りから、もう今日中に那智大社行くの無理だなとうすうす感じ始める片瀬と野原。だって神社閉まるの17時なんですもの無理無理。
明日朝一で行こうねと計画変更。ゆるりと速玉大社へ。
■入り口です。朱色がやっぱり綺麗だなー
■見たことのある風景です(笑)
ちゃんと本殿を。
三段壁に続くデジャヴュにもじもじしながら、境内を散策。このあたりから大分冷えてきました。
やたらとナギの木を祀ってらっしゃいました。
那岐は凪に音が通じるということで、穏やかに暮らせますように、との事から家庭円満やらの御利益だそうです。
■遙か4的には色々美味しいナギの木です
葉が黄色→緑のグラデで可愛らしくも綺麗。ナギの葉ってまじまじと見たの初めて。
そしてうっすらとお日様が沈み始めた境内に灯りがともり始め、綺麗でした。
↓灯篭。多分電気笑
ナギの葉を象ったお守りだとか、ナギの実から作られたお守りだとか、五色守りだったりとか可愛いのがいっぱいでもじもじした。
あと弁慶さんも祀られていたので思わず…思わず。
一通りお参りし、本日のお宿へ移動。勝浦ー勝浦ー。
途中暮れ行く空を見て、あんまりに綺麗で感動した。夕焼けがオレンジじゃなくて黄色いの(残念ながら片瀬は運転手の為撮れませんでした)。
そして段々とピンクになり、紫が混ざり、なんぞこの綺麗な色はああああ! と、もうどうにもならなくなり海辺へ移動。車を止めて激写大会。
野原さんがはあはあしすぎでした。近くに一般人がいるのに「この! この紫が萌ゆる!」とか叫んでどん引きさせてました。ちょ、場所! 場所考えて(爆笑)!
■綺麗な空。でも実物はもっともっと綺麗でした。(Photo by野原さん)
↓
↓
↓
こうなったんです……見とれるしかない……
カメラマン金子が「皆綺麗だよー」とか言いながら撮ってたのが笑えた。
暮れ行く空を堪能の後、今度こそお宿へレッツゴー。徐々に底冷え。寒いよ海沿い。
というか閑散としすぎ…え、こんなに静かなの?
そしてここで一番びっくりしたのはお宿のメニュー。
■メニュー表と……■
い、いるかって…いるか?
くじらの胃袋だのいるかだのと、割と珍味が多い印象。
申し訳ありませんが、チキン片瀬発動。無理、食えない。だって可哀想(食べてあげないほうが可哀想だけど)。
片瀬以外の3人は男らしくチャレンジしてました。「ケモノの味がするー」「うーあぶらっこい」「つうか血の味、が」うああ聞きたくない聞きたくない。
それ以外のおかずを頼りに片瀬はもりもり御飯(白米)を食べる。皆小食だのう(あなたが食べすぎなだけですよ)。
食後に4人でお風呂(温泉)へ。比較的小さなお風呂だったので、洗い場に二人、浴槽に二人と交互に入りました。家族のようだ!(きらきら)
その後、寝る前に歯磨きをしていた金子さんが部屋に戻ってきて
金「歯を磨いてたら血の塊が出たんだけど、自分のかイルカのかがわからない」
片・野「やめてええ!」
その後、暫くして如月さんも戻ってきて、
如「歯を磨いてたら血の塊が出たんだけど以下略」
ちょ、どんなデジャヴ爆笑
後は世界不思○発見で邪馬台国特集を見ながらやっぱり早々に就寝。良く歩き良く食べ良く眠る旅です。
でも土地のせいか、温泉のおかげか、地味に足袋ソックスの効果なのか(…)、歩いた距離や量の割に疲れません。そっちにも感動。
→3日目へ続く
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